Unicode で表記する倭国文献

1. 目的


従来は文献を電子媒体活字として表記するのは、仲々(なかなか)に至難で あった
勿論不可能では無かったが、写植印刷等の高度な技術知識や高額な組版(そはん,くみはん)設備が必要で あり、一般の歴史研究家が簡単に関(かかわ)りを持てる ものでは無かった

それでも歴史研究特に古代史研究の裾野が徐々に広くなるに つれ、大学等の専門家が分野を独占する事は、もう出来なくなった
とは言いつつも、一般の歴史研究家が趣味で行っていた歴史考察を Webページ等の媒体を利用して広く公開するには、文字コードの環境が余りにも貧弱で、使用出来る漢字には著(いちじる)しく制約を科され、個々人では これを解決する事は ほぼ不可能で ある時期が、長らく続いて来た

そして現在、我々が使用する主流の文字コードは、嘗(かつ)ての JISコードや Shift JISコード から Unicode に遷移しつつ ある
これにより、Webページで使用出来る漢字が飛躍的に増加され、古代史研究で使用される文献類の電子媒体化も漸(ようや)くにして現実的な ものと なった

尤(もっと)も、Unicode を以(もっ)て しても尚(なお)表記し得ぬ漢字は未(ま)だ未だ多いが、それ等は今後の課題と して解決される事を期待したい

長々と前書きを書いて しまったが、これは 三国志 魏志倭人伝 を始めと する倭国に関する文献の原文を、Unicode を利用して可能な限り忠実に表記せんと する もので ある



2. 倭国文献群


と言う訳で、実際に以下の通り表記して行く

山海圖經 (山海經:山海経)
論衡
漢書 (漢書)
論語
三國志 魏志 倭人傳 (三国志 魏志 倭人伝)
魏略 逸文
後漢書 倭傳 (後漢書 倭伝) 他
宋書 本紀,倭國傳 (宋書 本紀,倭国伝)
南齊書 倭國傳 (南斉書 倭国伝)
梁書 倭傳 (梁書 倭伝) 他
隋書 俀國傳 (隋書 俀国伝)
隋書 流求國傳 (隋書 流求国伝)
晉書 倭人傳(晋書 倭人伝) 他
南史 倭國傳 (南史 倭国伝) 他
北史 倭國傳 (北史 倭国伝) 他
日本書紀 神功紀

公開 : 2014年12月13日
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