1. 競合製品が無くなり市場を独占した WebProxyアプライアンス
Blue Coat ProxySG は Blue Coat Systems社が販売している WebProxy アプライアンス製品で ある
Blue Coat - ProxySG
元々 この製品は cacheflow社の cacheflow と言う製品で あったが、Blue Coat Systems社が買収した
様で ある
今でも その痕跡は、以下の様に残っている
Blue Coat - CacheFlow
# 上記は どうやら消失して しまった らしいが、以下は未だ残っている
BlueCoat CacheFlow 5000 | CacheFlow
筐体の中身は IA での PC そのもので、CPU は AMD で あった らしい
この企業は その後 NetCache社も買収しているので あるが、NetCache 製品は結局販売継続していないので、何の
為に買収したのか意図が良く分からない
もしかしたら技術的に強力な競合企業を資金面で踏み潰して、市場の寡占化を図りたかった だけ と言う可能性も ある
# 無論、下種の勘繰りと言う事かも知れないが
どうでも良い事では あるが、この企業は株式会社ではなく合同会社と言う不思議な形態を採用している
2. 特徴
.1 日本語説明書
この製品、Blue Coat Systems社は日本語説明書を公開して いない
外資企業で あるから、この手の文書公開には関心が低いと言う事かも知れないが、本気で日本市場で商売する気で あれば最低限必要な文書位は作成公開して貰いたい もので ある
機器の販売は自社で取り扱って おらず、営業面は販売代理店に一任している
このため、日本語説明書は止(や)む無く こう言った代理店が用意している
# 用意させられている、或いは作成を押し付けられていると言うべきか
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何だか なぁ、この会社は
.2 機能
この製品の基本機能は既述の NetCache や NEC の InterSec と同様の web proxy cache 製品で ある
ICAP 対応の機器で ある事も同様で あり、こららの製品群には大きな機能差違は無い
NetCache
NEC WebProxyアプライアンス InterSec Express5800/CS
NIC 冗長機能は備えて いない
今時の製品なのに、何故かと首を
傾げて しまう
勿論 NIC を複数枚機能させる事は可能で あるが、 bonding の様な通常どちらか一方の NIC のみを使用すると言う事が出来ず、同一セグメント上にポートが複数収容されている L2スイッチと同様に機能してしまう
これ、
何が どう なっているか分かるで あろうか?
簡単に言うと、L2スイッチと Blue Coat の二枚の NIC を LANケーブル二本で結線すると
L2 フレーム(frame) がループして しまう
これを防ぐ為に、STP(Spanning Tree Protocol) を有効化する必要が ある
これで、疑似 NIC 冗長を実現する訳で ある
# 何だろぅ この怪態な機器は!
.3 操作
機器の基本操作は Webブラウザによる GUI で行う
コマンドラインでの操作も可能で、制御ルールを何十行も一度に設定したい場合等はテキストを張り付けて流し込む事が可能
ただし、GUI での操作の方が全然簡単なので、通常は CUI で操作する事は無い
コマンド体系は以前の CacheFlow での体系を継承して おり、そこに機能追加が行われて現在に至っている
私は この製品を CacheFlow の時代から使用しているので、互換性が ある事は非常に有り
難い
.4 価格
機器の価格が凄まじく高価で ある
競合製品が存在しない事で足許を見ている殿様商売と言う他無い
3. 使用感
操作は難しくなく、分かり易い
ただ、価格が他の WebProxy 製品に比べて非常に高価で あり、購入し易いとは言い難い
中小企業では導入しにくい機器では あろう
公開 : 2014年8月2日