1. 珍しい国産の WebProxyアプライアンス
Express5800/CS400 は NEC 社が開発販売していた WebProxy アプライアンス製品で ある
私が導入に関わったのは 2010年の事で、その時の製品型番は Express5800/CS400h と言うもので あったが、これは年度毎に更新される法則で あると言う
NEC の営業が その様に説明していた
Express5800/CS400h 製品マニュアル(ユーザーズガイド) 検索結果 | サポート・ダウンロード | NEC
どうやら この製品シリーズは販売終了と なって しまっている様で ある
現行の製品と しては、以下の製品に遷移した と言う事か
ラインナップ:アプライアンスサーバ(InterSec) | NEC
2. 特徴
.1 機器
この製品の中身は筐体が NEC Express5800 と言う IA サーバで、OS は Linux(ディストリビューションは RedHat Server) で あった
web proxy アプリケーションは NEC の独自開発を謳(うた)っている
# しかし、私は squid を基に機能追加等を図った だけ では なかったのか と疑っていた
この筐体の基本操作は Webブラウザによる GUI で行う事に なる
コマンドラインでの操作は可能で あるが、OS での操作しか出来ない
Proxy 設定は、GUI で なければ何も行えない
telnet/ssh は標準で無効なので、必要なディーモン(daemon) を OS 起動時に自動起動させる様に変更する
ssh 接続用のユーザが標準で用意されていないので、操作する者の数に応じてユーザを作成すれば良い
NIC 冗長は bonding を利用して実現されている
障害復旧時の自動切り戻りは行われないので、切り替わった状態で運用し続けるか、若(も)しくは物理的に LAN ケーブルを抜いて切り戻す事に なる
.2 機能
この製品の基本機能は web proxy cache、所謂(いわゆる)普通のフォワード プロキシ(forward proxy) で あり、この機能のみを使用しても何等問題は無い
しかし、この筐体は ICAP(internet content adaptation protocol)対応機器との連携を図る事で、Webコンテンツ フィルタとして機能する様に なる
PC から Proxy と Webフィルタを経由して Internet に向かう通信は、以下の通りと なる
ICAP連携図
Webフィルタには、アルプス システム インテグレーション社の InterSafe WebFilter 等を使用出来る
3. 使用感
OS が Linux なので、痒い所に手が届き、とても操作し易い
GUI での操作も分かり易く、とても良い
価格は Blue Coat 製品に比べて非常に廉価で あり、購入し易いと思う
WebProxy アプライアンス製品としては、隠れた一品で ある
販売が終了してしまって、本当に惜しい と思う
公開 : 2014年7月5日