Coyote Point Equalizer

1. 買収されてしまった廉価 負荷分散装置


Equalizer は Coyote Point Systems 社が製造販売していた負荷分散装置で ある
この製品の外見上の特色は、機器左全面に コヨーテ らしき動物の足(足跡)が表記されている事で ある

Coyote Point Systems

この Webページは日本語表示切替を行う事を想定して いない らしい

# しかも現在は 404 Page Not Found と表示されて Fortinet の URI に飛ばされる...


そして コヨーテポイントシステムズジャパン社と思われる以下の Webページは もう表示されなく なっている

コヨーテポイントシステムズジャパン

日本に おける販売代理店は、以下で ある らしい

ロードバランサー Equalizer GXシリーズ|Coyote Point 【ネットワールド】

# こちらも代替製品として Fortinet社製品の link が置かれている…




2. 特徴


.1 機器


以下の設定手順書を見る限りでは、OS は FreeBSD で あると書かれている

資料ダウンロード (テクニカルドキュメント)|Coyote Point【ネットワールド】
Equalizer EQ/OS 10設定手順書 (EQ/OS 10.2対応版)

上記手順書では画面と本文に齟齬が あり正しく対応していない箇所も あるように見受けられるが、単純な誤記の校正位は して貰いたい所では ある

この機体は他機に ある様な操作管理用のインタフェイスを備えて いない様に見受けられた
RJ-45 形状のシリアルコンソールポートは あるので、それで用は足りると言う事で あろう
仲々(なかなか) に割り切りの良い事で ある

どうやら上位型番で あれば、管理ポートが機器前面に備えられて いると言う事らしい


.2 接続


機器の設定や操作はコマンドライン若(も)しくは GUI(Web 管理画面) で行う
CUI でログイン操作を行うと、Equalizer Configuration Menu と言うメニュープログラムが自動で起動する

このメニュープログラムが実に懐古的で、Linux slackware や hp社のバックアップ用アプリケーションを思い浮かべて しまった
私は FreeBSD を操作した事が無いので詳しく無いので あるが、どうやら FreeBSD のメニュープログラムである Sysinstall Main Menu を利用している様に見える
いや、慣れて しまえば操作に全く支障は無く、分かり易いと思う

GUI でログインする場合は、コンソールポートからログインしてインタフェイスに IP アドレスを割り当てを行い、その IP アドレスに対して http で接続する事に なる
他社製品では始めから何らかの IPアドレスが割り当てられて出荷されている事も あるが、どちらが良いのかは何とも言えない

GUI に ついては、残念ながら日本語での表示切り替えには対応して いない様に見えたが、操作には特に支障は無い
直観的な印象で あるが、私は充分見易いと感じた
ただし、タブ名称やタブ表示順に多少の違和感を覚(おぼ)えなくも無いので、或(ある)いは Web 画面設計に余り熟(こな)れて いないのかも知れないが、価格が安いので已(や)むを得ないと言う事か


.3 クラスタとサーバ


負荷分散公開用仮想 IP アドレスと負荷分散対象機器の考え方が少々異色で、クラスタとサーバと言う関係で捉(とら)えている
これは機器開発者ないし製造企業の思想で あろうか


.4 機器設定ファイル


GUI で機器の設定ファイルを取得する事が出来るが、OS が FreeBSD と言う事も あって、設定ファイルが .tar.gz 形式と なっている
尤(もっと)も、取得ファイルの拡張子は何故か .bkp と なって いるので、分かりにくい

展開すると etc や eq と言ったディレクトリが収められて いるが、etc 以下には OS の基本的な設定ファイルが配されて いるのは、UNIX だからと言う事か
eq 以下には何故か snmpd.cnf と言う SNMP に関するファイルが あるが、ここに配置されている理由は良く分からない
switch.conf には機器のインタフェイス毎の所属 VLAN 等の設定が書き込まれて おり、eq.conf には負荷分散用の公開設定や負荷分散対象機器の内容が書き込まれて いる
この eq.conf ファイルが この機器の心臓部分に当たるので あろう

負荷分散対象機器が全壊した際に表示される Sorry ページファイルも、ここに収録されている
このファイルは index.html と言う通常の .html ファイルなので、直接編集しても良いかも知れない

因(ちな)みに、Coyote Point Support ファイルの拡張子は .tgz と なる
何故こちらは .bkp ファイルでは無いのか、理由は分からない



3. 関連 URI


現在 Coyote Point Systems 社は Fortinet 社に買収されて しまい、以下の製品に統合されてしまっているようで ある

FortiADCアプリケーションデリバリコントローラ - フォーティネット

後発の負荷分散装置製造企業では、既に市場を確保し立ち開(はだ)かる F5 社 BIG-IP 等の壁は余りに大きかったと言う事か

公開 : 2015年3月21日
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