詳細設計 (詳細設計書)

1. 詳細設計とは


何らかの情報システムを構築する際に、基本設計から敷衍される細目まで網羅した精緻な設計や具体的な設定を取り決める工程を指す
情報システムの基盤構築には細分化された多くの作業が発生し、それに応じて技術者も専門的かつ より深い技術や知見が要求される
detail(ed) design と呼称される らしい
企業により命名が異なる事も あり、基本的には内部設計の語と ほぼ同意で ある事が多い



2. 本工程での作成文書


情報システムの基盤構築に おいて、作成すべき詳細設計工程での文書群は以下の通りか と思う

1) ネットワーク詳細設計書
2) サーバ詳細設計書
3) 機材設置収容図
4) 電源,熱量一覧書
5) 機器結線一覧書
6) ホスト名 IPアドレス一覧書
7) ネットワーク機器設定書
8) サーバ設定書
9) 導入ソフトウェア設定書
10) ネットワーク機器設定



機器設定とは機器のコンフィグ(configureration) の事を指す
因みに configureration とは、本来は地形や配列を指す語で ある
それが何故 機器の設定を指す語として使用されるに至ったのか、私には良く分からない

configurationの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

ネットワーク機器設定書とは、機器コンフィグを表等に分かり易く記載した文書で ある
抑々(そもそも)、誰もが機器コンフィグを読んで理解出来る訳では ないので、設定書の助けを借りないと まともに運用し切れないので ある



3. 詳細設計書


詳細設計書には、基本設計書内容と関連する様に しつつ以下の様な項目を記述する
文章が多くなるので、MS WORD 等のアプリケーションを利用するのが良い
全体的に分量が多くなる傾向が あるため、要素毎に細分化を行ない積極的に別紙別書として切り出す事を心掛ける

01) ルーティング
02) 冗長化
03) 負荷分散
04) ストレージ
05) ブレード エンクロージャ
06) クラスタ
07) OS
08) アプリケーション
09) セキュリティ
10) 運用
11) バックアップ リカバリ
12) ログ管理
13) 監視




4. 設定書


設定書の位置付けで あるが、これは詳細設計書の附属文書で ある
ネットワークSI を手掛ける企業の中には 設定書 ≒ 詳細設計書 と見做している所も多いが、厳密に言えば両者は異なるものの筈で あり、個人的には その様なシステムインテグレイターには任せたくは ない所では ある

公開 : 2014年2月24日
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