CyberPower Backup CR 1200

1. 廉価な UPS では あるが、中小規模企業を想定した製品か


CyberPower Backup CR 1200 は CyberPower 社の UPS(Uninterruptible Power Supply) 製品で ある

Backup CR 1200 CP1200SW JP

# 2018/1/11 補記

# URI が見付からないが、現在は以下か
CPJ1200


この会社の UPS 製品の一覧は以下の通り で あるが、種類が多過ぎて どれが何で あるか良く分からないな…

UPS バックアップ | パワー サプライ | 緊急電源装置-株式会社サイバーパワー・ジャパン

附属の USB ケーブルで接続して操作および状態確認を行う事に なる
当然の事ながらネットワークには繋がらない製品のため、Webブラウザで操作する事は出来ない

この UPS を管理アプリケーションとして、PowerPanel Personal Edition の Windows 版が附属していた記憶が ある
Linux 版は Web からダウンロードする事が可能で、何と Debian パッケージまで提供されている

背面を見ると、RS-232C DB-9 ピンのシリアルケーブルでの接続も可能で ある
RS-232C ケーブルは別売で あるが、ケーブルが余っているとうの際には この結線でも良さそうで ある

型番:CP1200SW JP 製品写真 背面
型番:CP1200SW JP 製品写真 背面

# これも見当たらないが、現在の CP1200 では DB-9 コネクタが無くなっている


なお、この製品はバッテリー容量に かなり余裕を見込んで購入したわけで あるが、実際には通常の使用では もっとバッテリー容量が少なくても良いと思う
バッテリー供給対象の容量を調べて必要充分なバッテリー容量を計算の上、最適な製品を選択すれば良い

VA = V×A


V は電圧(volt:ヴォルト)値で Aは電流(ampere:アンペア)値を指し、単純に乗算すれば良い

これだと VA は消費電力 W(watt:ワット) と等値に なる筈なので あるが、そうは ならない らしい

VA = W÷力率


で算出する らしい (らしいが続くのは、単に私が充分に理解出来て いないからで ある)

力率は通常の機器では 0.7~0.8 を採用して おくのが正しい様で あるが、CyberPower の UPS は

容量 : 1200VA / 720W


と なって いるので、0.6 が採用されているので あろうか



2. 使用感


2010年7月から使用しているが、非常に安定して動作している
今までに停電が何度か発生したが、電源供給の動作に支障は無かった

また この製品は、警報音の発報に ついて有効と無効を切り替える事が可能と なっている
この時の警報は液晶画面に表示される
他社製品の UPS では この機能を備えて いない事が あるので、とても便利で ある

なお、製品附属の UPS 管理アプリケーションで ある PowerPanel Personal Edition は以下の様な見た目で ある
操作,設定を行える箇所は余り無いが、抑々(そもそも) UPS の設定を変更すると なれば停電時の動作位なので、これで充分で あろうと思う

PowerPanel Personal Edition

Backup CR 1200 ソフトウェア

ただ、惜しむらくは このアプリケーションを手動で終了する操作を行えない点が、少し残念では ある
いざと なればタスクマネージャから "プロセスの終了" を行えば良いので あるが、何と無く釈然と しない感は ある



3. 附属 USB ケーブルを RS-232C ケーブルに替えてみる


RS-232C ケーブルに繋ぎ替えると どうなるのか興味が湧いたので、試してみた
手許に RS-232C ケーブルが繋がる PC は旧型の Windows2000機しか無かったので これに CyberPower社の URI から取得した PowerPanel Personal Edition を導入しようと したが、OS が古くてインストール出来なかった
む無く製品に附属していた CD-ROM 内の古い version のものを導入した

確かに使用出来る らしいが、機能が限定されたり電源情報を取得出来なかったり している様に見える

附属 USB ケーブルでの結線時状態は以下の通り
PowerPanel Personal Edition USB-1

PowerPanel Personal Edition USB-2

PowerPanel Personal Edition USB-3

PowerPanel Personal Edition USB-4

PowerPanel Personal Edition USB-5

PowerPanel Personal Edition USB-6

PowerPanel Personal Edition USB-7


次に RS-232C ケーブルに替えた PowerPanel Personal Edition の状態表示は以下の通り
PowerPanel Personal Edition serial1-1

PowerPanel Personal Edition serial1-2


何故か設定箇所が少なくなってしまっている
別の RS-232C ケーブルに替えてみると設定箇所は 附属 USB ケーブル と同様に戻ったが、バッテリー残量を取得出来ていない
PowerPanel Personal Edition serial2


どうやら素直に附属 USB ケーブルを利用するのが無難で ある らしい



4. UPS の訳語に違和感


UPS の訳語と しては 無停電電源装置 なる不可思議な語が充(あ)てられ、何故か市民権を得てしまって いる

しかし uninterruptible とは "割り込み可能" を否定すると言う語で あるから、中断しない と言う事に なろうか
停電が割り込み可能では ない = 無停電と置き換えたと言う意で あろうが、何となく違和感をおぼえる
何故なら、電流 通電が中断されない = 停電が無い では ない からで ある
停電が無いのでは なく停電時にも電流通電が中断されない、と言うのが正しい

意訳として、予備電源装置 なる語も使用されるが、どちらかと言うと こちらの方が語としては正しい様にも思う
或(ある)いは常時給電電源装置、とでも呼称した方が良いか



公開 : 2014年6月11日
戻る
pagetop