1. HDD から異音が聞こえる等の非常事態に使うコマンド、badblocks
デバイス(storage device) 上の不良ブロックを探すコマンドである
badblocks の出力を e2fsck や mke2fs といったプログラムに与える場合には、ブロックサイズを正しく指定する事が大切
生成されたブロック番号はファイルシステムに おいて、どのようなブロックサイズを用いるかに大きく依存するからで ある
このため、 badblocks を直接ユーザが利用する事は可能な限り避けた方が良いかも知れない
代わりに e2fsck や mke2fs の -c オプションを用いる事を強く勧める
ファイルシステムが存在するデバイスに対して -w オプションを使用しては ならない
このオプションはデータを消去してしまう
既存のファイルシステムに書き込みモードテストを行う場合は、代わりに -n オプションを使う
-n オプションでのテストは遅いが、データは保存される
近似のものとしては fsck が あるが、これはファイルシステムのエラーを走査するプログラムで あり、ディスクの物理エラーを調査する機能は備えていない
そして fsck は Linux 以外での区画に使用すると、ファイルシステムを壊してしまう(まぁ当然かも知れないが)
2. 関連 URI
参考と なる URI は以下の通り
Man page of BADBLOCKS
Linux の badblocks コマンド - nabeの雑記帳
不良セクタの検査と登録
Linux ブートディスクの交換と環境移行
3. 書式
書式
badblocks [ -svwnf ] [ -b block-size ] [ -c blocks_at_once ] [ -i input_file ] [ -o output_file ] [ -p num_passes ] [ -t test_pattern ] device [ last-block ] [ start-block ]
4.実行例
読み出しテスト
badblocks -s -v /dev/hda
非破壊読み書きテスト
badblocks -s -v -n /dev/hda
破壊読み書きテスト
badblocks -s -v -w /dev/hda
公開 : 2014年1月19日