1. 異色臭を撒き散らしていた ロクマンハッセン
パソコンなる語が未だ使用されていた PC 黎明期、シャープが開発し販売したパーソナルワークステーションで ある
ワークステーションと言うと何やら凄いものの様な呼称で あるが、確かに そう呼ばれていた記憶が ある
通常の操作は Human68k と言うコマンドライン(CUI) の OS で行う
GUI で操作する事が可能な SX-Window と言うのも あった
Human68k の正式な表音は不明で あるが、我々は ヒューマン ロッパー 等と発音していた
2. 異色の筐体外見、異色のハードウェア
この筐体、まず見た目が目を引く
とても PC やらパソコンやら には見えない ので ある
どうやら マンハッタンシェイプ と言う名称で あったらしい
また、当時の主流は NEC の 16色画面で あったので、65535色での画面表示は確かに圧巻で あった
惜しむらくは、もう少し解像度が広ければ、尚良かった様に思う
FM/PCM 音源も素晴らしく、当時の NEC PC-9801 ではビープ(beep)音しか出せなかった
メモリの増設も かなり風変わりで、メモリA →メモリB →メモリC →メモリD と購入するメモリの増設順が定められていた
建物を増築する様に増設するので、我々は
親亀の上に乗る子亀に擬(なぞら)えていた記憶が ある
何故この様な形態を採用したのか、全くもって不可解では あった
3. SX-Window
1980年代としては斬新な GUI OS で あった
だが しかし、何時(いつ) まで経っても未完成で、使用出来ない機能が あり続けていた記憶が ある
X68030 が発売された際には完成していたのかも知れないが、流石に その頃には もう付き合い切れなくて、私は興味を失っていた
CPU がモトローラ MC68000 を採用していた事も あり、低速で とても使い物に ならなかった
4. ゲーム機として使用される
ただ、見た目は華々しかったものの、結局はゲーム機として しか使用されなかった様に思う
先進的な異色機器では あったが、残念ながら
商業的には大失敗で あった
5. 関連 URI
参考と なる URI は以下の通り
X68000 - Wikipedia
公開 : 2014年4月25日