人の振り見て我が身を戒(いまし)むる

1. 居合わせた光景


過日、食品店で買い物を していると、年配の ご婦人が一心不乱に何かの作業を行っていた

不審に思って近付くと、どうも販売物の枝豆を透明パックに押し込んでいた
1鞘ずつ力付くで捩(ね)じ込む情景と言うものは、何とも見るに耐えないものが ある

周りを見渡して合点が行った

枝豆 1パック詰め込み放題 ¥300

その詰め込もうとしている 1鞘は、一体何円相当なので あろうか
そして その価値は、その時周囲から見ていた者達に我が身を貶(おとし)めていた価値よりも高いのか
第一パックを閉じられない状態でレジに持って行っても、レジ係の人は買物篭から持ち上げるにも苦労するで あろうに

流石に このまま続けされて おいても、周囲の目と言うものが あって不憫に思ったので、告げた

それは もう入らんだろう

その ご婦人の何とも場都(ばつ)の悪そうな視線で こちらを睨んで来る訳で あるが、周囲から これ以上蔑(さげす)まれる事を回避せしめたので あるから、感謝されても文句を言われる謂(いわ)れは無い



2. 知らせない周囲、そして戒め


この手の恥知らずな行動は、加齢と共に気に しなく なり、周囲の者が指摘しないと行動を改めないと言う事で あろうか
そして周りの者も誰かが言うのを待っていて、自身では行動を起こさない

どちらの側にも なりたくは ないもので ある

公開 : 2014年7月7日
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