1. ビジネスメール を人に教える立場の者が間違った事を教えている…
A のメールサーバから B のメールアドレスに送られたメールを C のメールアドレスに自動で転送する必要が あってメール転送に ついて調べていたら、偶然以下の URI が目に留まった
知っておきたい転送時の2つのポイント|ビジネスメールの教科書
ここには以下の
様な事が書かれていて、少々驚いてしまった
>転送メールの件名には「forward」の略である「Fwd:」や「Fw:」が付き、転送される文書の行頭には「>」などの引用符が付きます。
えっ、転送メールなのに勝手に > と言う引用符が付加されてしまうの?
それは転送ではなく、転送と言う名で呼ぶ引用では ないのか?
Fwd や Fw が勝手に付加されて送られて来る と あるが、これもメール転送とは言えない
私の理解では、メール転送とはメール本文を改変する事無く同文メールを受信メールアドレスとは別のメールアドレスに複製して送る機能の事で あるが、どうやら当該 URI での筆者とは見解に差異が ある らしい
例えば以下を読む限りでは、やはり私の理解は正しい様に思えるが、どうか
Gmail のメールを他のアカウントに自動転送する - Gmail ヘルプ
先頭に掲げた URI は以下を見るに、
ビジネスメールの教科書
どうやら 株式会社アイ・コミュニケーション と言う営利組織が商売を行っている らしい
ここで教えている内容は正しいのか? これで本当に大丈夫なのか?
と言う
訳で、以下で問い合わせ を受け付けているので
お問い合わせフォーム |ビジネスメールの教科書
以下の通り意見を送って見た
蒲生新田と申します。
以下の URI で書かれているメール転送に ついてですが、これは本来の正しいメール転送機能では ない と思います。
https://business-mail.jp/technique/consideration
研修で間違った事を教えていては まずい と思いますが、何故 間違った事を URI に書いているのでしょうか。
以下は私見ですが、
・良く使われている MUA に おけるメール転送と言う機能に関して URI に記載し、生徒にも講習する
・それとは別に、本来の正しいメール転送機能と言うもの についても URI に記載し生徒にも講習する
を行うと良いか と思いますが、いかがでしょうか。
さて どうなる で あろうか?
2. MUA の転送機能が誤認識者を量産している
それでは何故 上記の様に見解が異なる事態が生じてしまうのか?
これは私見では あるが、MUA の中にはメール転送機能と称して
>転送メールの件名には「forward」の略である「Fwd:」や「Fw:」が付き、転送される文書の行頭には「>」などの引用符が付きます。
と言う動作を行うもの
[註]が あり、それに よって本来の正しいメール転送とは異なる不可解な動作をメール転送機能で ある と誤解誤認識してしまう者が大量に発生しているもの と思われる
註:
"動作を行うもの" と言う表記は かなり穏やかな言葉を選んでいるが、実際には "ほとんど の MUA" と言う表現が正しいか と思う
例えば Microsoft社の Outlook 2016 では転送機能として以下の様に表示されて おり、
これを選択すると以下の動作と なる
画像に赤文字囲み で示した様に件名の先頭に
FW: の字句が
勝手に付加されてしまい、本文には
-----Original message----- と
前書き されて全文引用されてしまった
この動作を見せられてしまうと利用者は
これこそがメール転送機能なので あると錯覚してしまう としても、
已む を得ぬか
しかし、私が普段使用している Becky! Internel Mail では以下の様に三通り の選択肢が ある
この中の "自分を差出人として転送" が Outlook 2016 での転送機能に相当し、"手を加えずに転送" が本来のメール転送機能と言う事か と思われる
いやはや、機能を正しく理解している とは思えない者から研修を受けてしまうと誤解誤認識する不憫な人が雪達磨の如く
或いは
鼠講の如く増殖してしまい兼ねない
困ったもの で ある
公開 : 2018年3月24日