1. 切掛(きっかけ)
随分昔の事で あるが、就職事務に関わっていた際、人事部署の お姉さんが "面接官" なる語を使用していた
私は これを非常に奇異に感じたので、余計な事では あるが、指摘してみた
「面接官と言うのは誤記だと思いますが、用語は正確に お願いします。
一般企業に勤務しているのであれば、官吏公務員では ありません。」
私の言わんと している事が、お分かりで あろうか
因みに この お姉さんは、
「面接担当者の方のことを表すときに、「面接官」という用語は一般的に広く使われております」
との事で あった
この発言から導かれる事は何かと言うと、自身では是非を判断する頭脳を持ち合わせていないので分からない、でも他の人が使用しているから自身も それに倣(なら)っていると言う事に なる
私は頭の悪い馬鹿に同じ事を二度物を教える時間を惜しむので、一度指摘して通じない相手は もう放置で ある
2. [何々]官と言う者は官吏を指す
面接官なる語だけでは なく、一般的に [何とか]官 と言う者は官吏なので ある
警察官 然(しか)り、裁判官 然り、他には自衛官, 検察官等々、全て官吏で ある
官吏と言う語を平たく言えば、公務員を指している
一般的に企業とは民間企業を指すで あろうから、その組織に属する者は全て従業員で ある
そう、[何々]員なので あって [何々]官では ないので ある
これが どうして通意しないのか、私には理解に苦しむ
面接官とは、官公庁等に だけ存在する公務員なので あり、一般的な民間企業には公務員は存在しない筈で ある
故に、一般企業には面接官は存在しない ものなので ある
3. 特殊な事例
但し、勿論特例は あろう
例えば国営企業の場合は、従業員は公務員で あろう
或いは特定範囲の就労範疇を越えて使用される語も あろう
# 何の事か分からないと思われるかも知れないが、要するに [何とか]教官 と言った様な範囲を広く持つ語の事で ある
例えば航空運輸企業では、戦後に海陸軍の技師や軍属等、言わば軍関係者が民間の航空企業に再就職し、そこで航空機に関する技術や人員輸送に関する経験等を伝授する事が あったので あろう
今から見れば天下り現象の原型の様な状況で あったのかも知れないが、彼等を受け入れた航空企業は その先達を どう呼称すべきか分からず、それで教官と呼んだのでは ないかと思う
公開 : 2014年5月14日