1. 職場から排除された 坊っちゃん 達はリストラされる会社員に通じる
会社員の処世を説く以下の 日経BPネット の記事が目に止まったので、読んで見た
職場を生き抜け!:夏目漱石の「坊っちゃん」になるな!:〈日経BPネット〉
夏目漱石の著作で完読したものは 『こころ』 しか無かったので、良い機会と思い図書館から 『坊っちゃん』 を借りて読んで見た
これが また 以外と本が薄く文量が少なく、結構簡単に一読 出来てしまった
それで思うに、確かに この記事の内容は尤(もっと)も で ある と感じ入ってしまった
それに しては記事執筆者の吉田 典史は かなり批難攻撃されて大変では あるが、さて何故で あろうか?
別に現代の会社員に囚(とら)われず とも、中国古代王朝の官僚やエジプト王国の時代から立身栄達のために処世と権謀術数を駆使する人間模様は記録に残っている訳(わけ)で あり、俗世間では受け入れる しか無い事なので あるが、それを現実と認めたくない者が多いのか、それとも権力ある側に とって都合が悪いので抹消したいと言う事なのか…
まぁ そう言った薄汚れた事から目を背けるよりも、いっその事 権力闘争を大いに楽しめば良いので あろうと思う
私も会社員の時分には
目上で年上の存在を引き吊り降ろす事が楽しくて楽しくて堪らなかった記憶が ある
会社員は 坊っちゃん 達の如き弱者に ならず、寧(むし)ろ赤シャツに倣(なら)って大いに
権力闘争を楽しむと良い
2. 夏目漱石の小説は名作と言われるが、面白くも何とも無い
さて 坊っちゃん で あるが、この主人公は本当に思慮が足りなく且(か)つ浅く、愚かで ある
就業中に嫌な事が あれば田舎者の行為と愚弄し、自身では状況を改善しようと する意志も無い腰抜け でも ある
何故 斯(か)くの如き小人物が好評を博するのか、私には全く理解出来なかった
報復行為を行うので あれば相手の社会的立場を抹殺する位の気概で、教頭の職権を利用した陰謀を暴けば良かったのに と思ってしまう
松山を去る際には
辞表を郵送して教員生活の最後を
穢(けが)
して しまっているが、本来ならば直属の上司が山嵐で教頭に退職させられたので その上に位置している教頭に退職願い を
手渡し で幕を引かねば ならない所では あろう
直接会って手渡し を行わねば ならぬ所が重要なので あり、そして その重大な場面こそ 『坊っちゃん』 と言う作品の
見せ場と すべき なので ある
他(ほか)にも大学での講義の題材として 『こころ』 を読んでいたが、特段 愛読される程(ほど)には評価の高い文学作品で あるとは思えなかった
作中に登場する "先生" は自己中心的な 碌(ろく)でなし でしか無く、周囲の迷惑も考えず勝手に自殺した
だけで ある
まぁ私に文学の才が無い だけ なので あろうが、それでも敢えて書いて おきたい
夏目漱石の小説は
面白くも何とも無い
公開 : 2017年3月4日