よみがえる松岡洋右 昭和史に葬られた男の真実

1. 昭和最大の招厄者と忌み嫌われる松岡 洋右


第二次世界大戦の戦犯者に ついて書かれる書籍には、日本が戦争に突入した招厄(しょうやく)者として大抵(たいてい) 松岡 洋右 が描かれている
しかし、私は予々(かねがね) これに疑問を持っており、寧(むし)ろ 松岡 は日中戦争を終熄せしめて対米戦争を廻避(かいひ) したかったのでは無いかと考えていた
ただ、これに意を同じくする書籍主張に長く出会う事が無く、甚だ残念に思っていた

所が 以下の書が発行されているのを見かけ、直(す)ぐに読んで見た

よみがえる松岡洋右 | 福井雄三著 | 書籍 | PHP研究所

いや、いや、これは もう本当に私が読みたかった本なので ある



2. 日本人は こう言う我の強い人物を毛嫌いする愚かな民族で ある


松岡 洋右 は極めて折衝能力が高く、また剃刀(かみそり) の様(よう)に切れる頭脳を持っていたものと思う
ただ、性格面で非常に灰汁(あく) が濃い所が あった らしいので、恐らくは多くの日本人には敬遠されて しまい かねない一面が あったと言える
実際に彼に関わった者の中には、松岡 を蛇蝎(だかつ)か何かの様に忌み嫌った人も いた らしい

しかし才能は凄まじく あった人材なので、私ならば 松岡 に全権を与えて外相なり首相なりに据えて見たかった
首相:松岡 洋右, 海相:山本 五十六, 陸相:東條 英機 で組閣させてみたら、或いは太平洋戦争を廻避する事が出来たかも知れない
少なくとも、米国の掌(てのひら) の上で躍らされて利用された 近衛 文麿 の如(ごと)き愚昧で小心な者を何度も首相に据えたのは明らかに失態で あった

ただ一つ、国際連盟脱退の前に日本の立場を イエス=キリスト に譬(たと)えた演説は失敗で あったと考える
キリスト教圏では イエス の存在は余りに大きく そして不可侵なので、日本を これに譬えてしまうと不遜に映(うつ) ってしまう ので ある



3. 関連 URI


参考と なる URI は以下の通り

松岡洋右 - Wikipedia

公開 : 2016年6月7日
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