【99%の会社はいらない】 P.26これに ついては、確かに その通りで あると思う
著者 : 堀江 貴文
こうなってしまう原因は、日本では教育レベルで「自分では考えないでください」と教えられてきているからではないかと感じる。
子どもの時分を思い出してみればわかるが、自分の意見を発信するよりも周囲に合わせることで親や先生から褒められるのである。
「言われたとおりにやりましょう」と子供の頃からずっと言われて育ってきているから、考えない大人になってしまう。
小学校の評価項目には「協調性」という項目があり、他人と違うことをするとダメ出しされる。
なんとなく想像できると思うが、僕もご多分に漏れず、「協調性がない」といわれ続けてきた。
周りに合わせないことで、ダメ人間の烙印を押されてしまう。
【99%の会社はいらない】 P.30いやいや、誠に以(もっ)て確かに…
しかし、それができるのは、日本ではごく一部の人だけ。
実際、本音を言い合うことに慣れていないだけに、意見の違いを理由に仕事をほされてしまうひともいる。
周りに合わせること、上司に合わせることが最重要とされ、「裸の王様」を称えることが日本企業では行われがちである。
本来であれば、相手の立場で考えられるようにディベートの訓練などを学校教育で行えばいいのだが、学校の先生にとって意見を言う生徒は非常に面倒くさい存在になってしまう。
学校は社会に反発しない人間を育てる教育をしていると言っても過言ではない。
【99%の会社はいらない】 P.34SIer を行う立場から すれば、仲々に耳が痛い所では ある
僕もライブドアを経営していたときに新しいシステムをノーカスタマイズで導入したところ、現場から文句を言われた経験がある。
表示されているデータは以前と同じものなのに、見え方が違うだけで「いままでの見え方に直さなきゃ」と思ってしまう人が多かったのだ。
しかし、その見え方を直せばコストが発生してしまうのは当然のこと、時間もかかってしまう。
しかも、システムの各部分を個別に修正していく必要があるので、それによってシステム全体のバランスが崩れ、後から問題が発生する可能性すらも孕んでいる。
なぜ、このようなことが起こるのかというと、多くの会社の場合、上に立つものが物事をトップダウンで決められないからだ。
これは日本企業の特徴なのだが、上層部の人間の多くが、社内における調整能力を評価されて出世したパターンが多い。
これがアメリカであれば、違った結果になる。
トップの方針に従わないとコミッションをもらえないこともあれば、場合によってはクビになったりすることさえある。
「この客 本当に馬鹿だな......下らない事に過剰に気に し過ぎて予算をドブに捨てているだけなのに、無駄だな……」
【99%の会社はいらない】 P.64そうそう、全く以て確かに! 道理で あると思う!!
これほど時間の重要性をしつこく言ってきているのに、いまだに「電話」をしてくる人間がいるのは不思議なことだ。
電話は時間泥棒だ。
電話は相手の時間を大幅に奪うツールで、貴方の時間をも無駄にしている。
だから僕は電話が大嫌いだ。
「連絡はメイルでっ! 電話は緊急事態のみっ!」