他者に牙を剥く老人が増殖している

1. 小学生の首を絞める者の老害


煙草の吸殻(すいがら)を道で捨てた老人を小学生達が窘(たしな)めた所、老人は逆上したのか小学生一人の首を絞めたと言う

「75年も生きて何を学んできたのだ」 「注意に逆ギレ6歳の首絞め」老人に批判殺到 : J-CASTニュース

しかも首を絞めた相手は小学生達の中では年少の 6歳で あったと言う

複数メディアの報道などによると、男は同日14時頃、自宅付近の公園でたばこの吸い殻を路上にポイ捨て。
その様子を目撃していた小学1~4年生の男女4人に「捨てたらアカンのに」などと注意され、逆上した。
大声で怒鳴り返し、6歳男児の首をいきなり両手で絞めると、他3人に対しても服を引っぱったり、腕をつかんだりした。

6歳と言う事は、小学校一年生と言う事に なる
その場の会話状況が不明で あるが、その小学一年生が最も老人の癇(かん)に障(さわ)る言動を取ったのか、それとも最も反撃を受ける確率が低そうな最年少者と考えて手を出したのか
若(も)し後者で あると なると、この傷害事件は更に性質(たち)が悪い事に なる

それに しても、75歳にも なって警察に逮捕されて犯罪者に堕(だ)してしまうと言うのは余りに物悲しい感は ある
溜息も出ない

所で、

例えば、16年3月4日には、市バスの男性運転手(32)に小枝を投げつけて右目にけがをさせたとして、京都市中京区の男(65)が公務執行妨害容疑で逮捕されている。

目に対する攻撃は兇悪と言う他(ほか)無いが、もし運転手を失明させてしまった場合、どの様(よう)に責任を取るので あろうか…
65歳では これ以上は労働も難しく、治療費や賠償費を支払う事も出来ないかも知れない
恐ろしい事で ある
タクシーでは兇暴な乗客から運転手を守るための透明防壁が施(ほどこ)されている車両が多くなっているが、バスにも必要と言う事か



2. 老人を窘めた小学生も危機意識が足りないか…


なお、今回の75歳男に首を絞められた6歳男児について
「ガキも生意気な言い方したんだろう」
と批判する声もネット上で一部みられた。

いやいや、それ位の覇気が無いと他人を注意する事等(など)は とても出来まい
今は一人っ子家庭が多く親が異常な程(ほど)に憶病に なってしまっていて自身の子から危険性を遠避(とおざ)けんと欲(ほっ)する余り、

何か あっても余計な事に関わるな
目を逸(そ)らして見なかった事に しろ

と躾(しつ)ける小心な親の方が多いと思う

まぁ この方が子は危険や危害を知らずに育つので、両親は安心出来るかも知れないが…それが良いのか どうかは何とも言えない
可能で あれば、必要以上に過保護に扱わずに多少の危険にも直面するように しておけば、子の方も上手い具合に危機意識が成長を促(うなが)される事に なるかと思う

そうすると何が良いかと言うと、他人に注意すれば相手が不快に思い場合に よっては予想外の行動を取り兼ねない と言う事を学習するもの なので ある
恐らく その場に いた小学生達は老人が暴力を振るうと言う事態を全く想定していなかったので あろう

いや、私は別に子を揉め事に関わらせるな と言いたいのでは無い
この傷害事件では明らかに老人の方に非が ある訳(わけ)で あるし、老人を窘めた小学生達は厄介事に遭遇しても座視して やり過ごしてしまう大人よりも まとも では ある

ただ、もう少し賢く立ち回る ならば、老人の行動を注視しながら注意するか、或(ある)いは少し離れた場所から いつでも逃げられる状態を維持しつつ老人を批難すれば尚良かったのでは無いかと思う

公開 : 2016年3月24日
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