この文面を読む限り、S と言う高学歴で知識は あるが自身に課せられた作業を終わらせぬ馬鹿社員に非が ある としか思えない先週のTO DOで、設計事務所への年末までの訪問計画を立てることを営業会議で約束したSさん。
当然ながら
「先週決めたTO DOのことだけど……」
と支店長が切り出したところ、
「半分位はできましたが、未完成なので来週に報告させてください」
と悪びれない態度で言い返しました。
この発言に支店長がついに怒りを露わにしました。
訪問計画を決めるのに、2週間以上もかかっているからです。
「もはや耐え難い。
いい加減なのにも程がある。
できなかった言い訳を何週続ければ気が済むんだ!
いますぐその半分までできた報告書を持ってきたまえ!」
そう言ってSさんに作成途中の資料を持ってこさせました。
すると報告書は半分どころか、数行書かれた程度でした。
この時点で、Sさんは支店内で恥をかかされたことになります。
どんどん支店長の顔が赤らんできました。
さらに支店長の怒りは続きます。
「だいたい君はいつもそうだ。
約束したことを後回しにする。
仕事が遅い。
そのルーズさは問題じゃないのか!」
当該社員は高学歴で あると言う事なので、恐らくは親や家族親族そして教師等から甘やかされて育ったのでは無いかと思うが、どうかSさんは言いました。
「まず、支店長には非礼を詫びてほしいと思います。
先日の会議で、私は大いに傷つきました。
本来であれば、パワハラと認定して人事部に通達するべき発言でしょう。
ここは寛大な措置で穏便に済ませたいのですが、どうでしょうか?」
私が当事者(支店長) で あったとしても、或(ある)いは同様の対応を取ったかも知れない振り返れば、支店長の発言は厚生労働省のパワハラの定義「名誉毀損・侮辱・ひどい暴言」にあたる内容と言われても仕方ありません。
ただ、支店長にしてみれば何回も約束したことを破ったことに対する反省はないのか? と多少の疑問を抑えることはできませんでした。
ただ、間違ったのは、その後の営業会議で支店長がSさんに対して腫れものに触るような対応になってしまったことです。
周囲からしても不自然な状態です。
恥をかかせた人と、かかされた人の結末はこれでいいのでしょうか?
1) この社員は支店長から課された業務を完了させず、支店長からの再三の督促にも拘(かか)わらず、その度に理由を付けて先送りしていた
2) 課題の完了を支店長と約しているにも拘わらず、結果的に支店長の業務命令に従わず、無視していた
3) 進捗状況を質(ただ)されたが嘘を吐(つ)いて事態を糊塗(こと)しようと試み、支店長を欺(あざむ)こうと した
4) 自身の過失を全く反省して おらず、感情で行動しており、支店長に対して脅迫とも取れる言動を行った
これだけの問題行動が ある訳(わけ)で あるから、場合に よっては降格減給異動の対象に挙げられたとしても、恐らく文句は言えないのでは無いかと思う
厳しい様で あるが、職場は管理職の元に上意下達で業務が遂行される空間なので、管理職の者に楯突く場合は退職覚悟で行う必要が ある
そうしなければ、人事考課の査定で、常に管理職側からの辛い評価を受け続ける事を甘受(かんじゅ) し続ける事に なるからで ある
残念ながら、この社員は この会社に在職している間は、恐らく職位が昇格する事は無く、また給与も殆(ほとん)ど増額されないで あろう