公開叱責、逆襲される

1. 叱責されて当然の社員、パワハラを盾に逆襲


国立大学学院卒で ありながら昇格が遅れていた自業自得社員が、支店長から職場で叱責されて逆襲したと言う

プライドの高い部下に恥をかかせていないか?「非礼を詫びろ」と支店長を脅した10年目社員の逆襲 (ダイヤモンド・オンライン)

先週のTO DOで、設計事務所への年末までの訪問計画を立てることを営業会議で約束したSさん。
当然ながら
「先週決めたTO DOのことだけど……」
と支店長が切り出したところ、

「半分位はできましたが、未完成なので来週に報告させてください」

と悪びれない態度で言い返しました。
この発言に支店長がついに怒りを露わにしました。
訪問計画を決めるのに、2週間以上もかかっているからです。

「もはや耐え難い。

いい加減なのにも程がある。
できなかった言い訳を何週続ければ気が済むんだ!
いますぐその半分までできた報告書を持ってきたまえ!」

そう言ってSさんに作成途中の資料を持ってこさせました。
すると報告書は半分どころか、数行書かれた程度でした。
この時点で、Sさんは支店内で恥をかかされたことになります。
どんどん支店長の顔が赤らんできました。
さらに支店長の怒りは続きます。

「だいたい君はいつもそうだ。

約束したことを後回しにする。
仕事が遅い。
そのルーズさは問題じゃないのか!」

この文面を読む限り、S と言う高学歴で知識は あるが自身に課せられた作業を終わらせぬ馬鹿社員に非が ある としか思えない

支店長は何度も作業を督促しているので あるから、再三に渡って言い逃れを して先送りして それで済まそうとしている甘ったれ社員を叱責するのは、当然の行為で あると思う
寧(むし)ろ、任された業務を行わずに いる社員を放置しておく方が、管理職としは重篤(じゅうとく) な問題行為で あろう

それに、半分位は出来た云々と嘘を吐(つ)いたのは当該の低能社員自身なので あるから、その実態を明らかに された所で、完全に自業自得で あろう

Sさんは言いました。

「まず、支店長には非礼を詫びてほしいと思います。

先日の会議で、私は大いに傷つきました。
本来であれば、パワハラと認定して人事部に通達するべき発言でしょう。
ここは寛大な措置で穏便に済ませたいのですが、どうでしょうか?」

当該社員は高学歴で あると言う事なので、恐らくは親や家族親族そして教師等から甘やかされて育ったのでは無いかと思うが、どうか
この甘ったれ社員は、感情に任せて この様(よう)な逆襲手段を取ったので あろう

しかし、その時だけは内心で快哉(かいさい) を叫ぶを事が出来たとしても、実は更なる支店長からの再逆襲劇が待ち受けているかも知れないと言う事を、果たして理解していたか どうか

振り返れば、支店長の発言は厚生労働省のパワハラの定義「名誉毀損・侮辱・ひどい暴言」にあたる内容と言われても仕方ありません。
ただ、支店長にしてみれば何回も約束したことを破ったことに対する反省はないのか? と多少の疑問を抑えることはできませんでした。

ただ、間違ったのは、その後の営業会議で支店長がSさんに対して腫れものに触るような対応になってしまったことです。
周囲からしても不自然な状態です。
恥をかかせた人と、かかされた人の結末はこれでいいのでしょうか?

私が当事者(支店長) で あったとしても、或(ある)いは同様の対応を取ったかも知れない

私で あれば、面倒な人間には極力関わらない様に しつつ、管理職の権限を活(い)かして当該社員の昇進昇給の目を徹底的に排除するで あろう

こう書いてしまうと、個人的な感情で報復している様に見えて しまうかも知れないが(実際その通りかも知れないが)、しかしながら、以下の事由を列記された場合、当該社員には反論の余地は無く、客観的に見て支店長の側に理が あるものと判断せざるを得まい
つまり、

1) この社員は支店長から課された業務を完了させず、支店長からの再三の督促にも拘(かか)わらず、その度に理由を付けて先送りしていた

2) 課題の完了を支店長と約しているにも拘わらず、結果的に支店長の業務命令に従わず、無視していた

3) 進捗状況を質(ただ)されたが嘘を吐(つ)いて事態を糊塗(こと)しようと試み、支店長を欺(あざむ)こうと した

4) 自身の過失を全く反省して おらず、感情で行動しており、支店長に対して脅迫とも取れる言動を行った


これだけの問題行動が ある訳(わけ)で あるから、場合に よっては降格減給異動の対象に挙げられたとしても、恐らく文句は言えないのでは無いかと思う

厳しい様で あるが、職場は管理職の元に上意下達で業務が遂行される空間なので、管理職の者に楯突く場合は退職覚悟で行う必要が ある
そうしなければ、人事考課の査定で、常に管理職側からの辛い評価を受け続ける事を甘受(かんじゅ) し続ける事に なるからで ある

残念ながら、この社員は この会社に在職している間は、恐らく職位が昇格する事は無く、また給与も殆(ほとん)ど増額されないで あろう



2. 人を叱るのも息苦しい世に なった


思えば私も、公開叱責は度々(たびたび) 行なって来たが、今思えば当事者が人事部に訴えたり訴訟に持ち込んだり する可能性は常に あったのかと思うと、冷や汗が出て しまう

この記事では部下の公開叱責で あったが、私の場合は同僚や年上、立場が格上の者で あろうと容赦なく追求して来て いたので、更に ややこしい事に なって いたかも知れない

いやはや、これでは うっかり他人を叱る事も出来や しない...やれやれ...



3. 関連 URI


参考と なる URI は以下の通り

パワーハラスメント - Wikipedia

公開 : 2014年10月27日
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