1. 国家として衰退傾向、大統領は器に非ず
オバマ大統領の外交上の失点が続いている
内政面に おいては国民皆保険の実現を進める等の見るべき点は あるが、外交および軍事に関しては失策が多く、完全に失敗で あろう
それに しても慨嘆して しまうので あるが、この所の米国は国威の退潮著しい ものが ある
落合 信彦では ないが米国は
喧嘩を行う気概を失って おり、腑抜け腰抜けの頼り無い国に堕して しまった
米国自身にも多々問題は あるので あろうが、同時に大統領の人物にも物足りない感は否めない
所詮オバマは
弁護士風情の小人に過ぎず、大統領の器では なかったと言う事で あろうか
今更言っても詮無き事では あるが、ブッシュやクリントンの在職時で あれば、ウクライナ東南部に せよ南支那海に せよ "強いアメリカ" を示すべく対処したで あろうに
こう言って しまっては何で あるが、寧(むし)ろ米国大統領には日本の 安倍 晋三 首相の方が人物としては相応しい様に思えてしまうので あるが、如何(いかが)で あろうか
一国の国家指導者としての力量と言う点から見ても、露国プーチン大統領の方がオバマよりも遥(はる)かに器が上で あろう
2. 舐められる米国
米国は国民の関心が内向きと なっており、内政や経済を指向している様に見える
やはり対イラク戦争の介入が失敗で、これを今尚引き摺(ず)って しまっているので あろうか
イラク戦争後の米国軍は まともな勝戦を残せて おらず、介入した紛争は どれも中途半端で終わって しまっている
米国財政も歳出超過が大きく、国外を見据える余裕は無さそうで ある
そして当然の事で あるが、国家財政が窮乏すれば軍事費が削られて行くのは致し方無いと言う事に なる
最早米国は世界警察としての役割を果たせる能力を喪失しつつ あるものと考えざるを得ず、そして その上オバマは積極的に世界警察の座を放棄しようと している様にも感得する
露国プーチンはウクライナ領クリミア半島を併合したが、この時のオバマは露国に対して武力を行使しない方針を早々に露呈して しまっていたが、これは政治家として或(ある)いは外交最高責任者として失格、直言してしまうと
馬鹿では なかろうか
米国以外の国が武力紛争を起こすに当たっては、
"もしかしたら米国が武力制裁に訴えるかも知れない"
と言う可能性が武力行使の抑止力と なる事を、オバマは解せぬので あろう
何故か と言えば、彼は弁護士出身なので能率と黒白を判然と付ける論理思考から離れられないからでは ないか と思うので あるが、どうで あろうか
自身が法に基づいて行動すれば相手も同様に法に従った行動を取るもの と思い込んでいるのかも知れない
弁護士の合理精神と国家元首の折衝術は、どうやら相(あい)容(い)れぬものの様で ある
遅蒔(おそま)きながら 2014年4月にアジア諸国を歴訪し領有権問題の平和的解決を訴え、且(か)つフィリピンと軍事協定を結んだので あるが、直後の 2014年5月に中国が南支那海で原油掘削を強行した
その後も中国はヴィェトナム船に船体を故意衝突を行っている
これは米国の歴訪が何等実効性に乏しく、単に張り子の虎に過ぎないとして 習 近平 に喝破されているので あろう
米国は面目丸潰れと言う他ないが、それでも尚中国に対して強い抗議を行って おらず、腑抜け腰抜けと言う他無い
口ではアジア重視等と言いながら それが行動に表れて おらず、言行不一致も甚だしい
習 近平 の力量は現時点で尚明らかでは ないが、オバマを軽侮している事だけは確実で あろう
3. 今後の外交方針
今後の日本の外交方針で あるが、米国は今一つ恃(たの)むに足りない感が ある
勿論日米同盟の堅持を基本方針とし これを継続する事に変更は無いが、それだけでは足りない状況に陥って しまっている
この上はフィリピンやヴィェトナム、インドやマレーシアと言った各国との連携が急務で ある
少なくとも東アジアに おいては、従来よりも今少し前面に出なければ立ち行かない時期に直面している様に思われる
4. 関連 URI
参考と なる URI は以下の通り
バラク・オバマ - Wikipedia
落合信彦LIBRARY―ケンカ国家論
Amazon.co.jp: ケンカ国家論: 落合 信彦: 本
公開 : 2014年5月26日