ハーグ仲裁裁定も中国の侵掠国是を抑えられまい

1. ハーグ仲裁裁定が出されるも耳を藉(か)さぬ中国


ハーグ常設仲裁裁判所で行われる中国での侵掠行為審議の動向が注視されていたが、九段線が否定された挙げ句スカボロー礁も島とは認定されず、予測されては いたものの中国としては散々な判定と なってしまった

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ただ、それでも中国は海洋侵掠を党是国是と して来て邁(まい)進して来ているだけに、今更踏み留(とど)まれまい

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国内向けに強面主張を継続しなければ軍の統帥と政府の威信を維持し得ない国内情勢を抱えている訳(わけ)で、今は外交部や中央外事工も さぞかし頭痛心痛で今後の対処に苦慮しているかと思う

なお、韓国に関しては

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竹島占領問題を抱えているので、余り関わりたくないと言う本音も透けて見えるように思える
まぁ自業自得では あるが



2. 太平洋戦争前の米国が Pax Japonica(パクス ジャポニカ) を容認していれば…


中国の侵掠行為は米国が軍事制裁行動を起こすまで罷(や)む事は絶対に無い
これは断言しても良いが、中国が いかに世界から孤立しようが国際法に違反していようが誰から批判批難排撃弾劾糾弾されようが、で ある

抑々(そもそも) 中国と言うのは古来より法治国家では無く人治国家なので、国際法が どうこう と言った所で遵守する意思は始めから存在していない
まぁ法律国家では あったので あるが、何分 法律を裁量し執行するのは あくまで 人 に依存すると言う恐ろしい社会が もう既に二千年以上続いているので、中国人自身も これを改める事は不可能なので あろう

しかし、返す返(がえ)すも惜しむらくは、太平洋戦争前に おけるアジア=太平洋世界に おいて日本に よる秩序が現在まで維持されていれば どうで あったか、と言う想定で ある

戦前の日本の政治機構や社会が良かったとは言わないが、それでも現在の中国よりは民主的で あった様にも思う
また、パラオ等の日本の旧委任統治領では被統治者層の日本への反感が今もって少なく、東アジアと東南アジアそして太平洋諸地域の統治と安全保障は日本が担っていた方が良かったのでは無いかと思う

やはり米国が太平洋戦争で日本を挑発したのは決定的に間違っていたのでは無かろうか…

公開 : 2016年7月13日
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