1. 渦中の人の NHK杯対局が放映される
三浦 弘行 九段が將棋対局での不正を疑われたが、折悪(おりあ)しく も その話題の人の対局が放映された
いや、別に NHK が狙って放映した訳(わけ)では無いが、既に収録したしまっていた ものなので放映しない訳にも行かなかったので あろう
と言う事で興を感じて観戦したので あるが、思うに
これが A級棋士なのか? と疑ってしまう内容で あった
棋譜は以下で公開されているので、非常に助かる
NHK囲碁と将棋 -NHK杯テレビ将棋トーナメント 棋譜再生- 2016/10/23
見た感じでは橋本九段は何と無く体調が悪そうで あったが、積極的に良く動いて大駒の総交換と なり、以下は先手が桂頭を攻めた場面で あるが、
ここで 三浦九段が指した手が以下で あった
いや、心情は大いに分かるので ある
先手は 攻め駒 が足りて いないので貴重な桂馬を渡したく ないし、攻められている駒を逃げながら敵陣の急所に効かせる事が出来て一挙両得に見えるし、何よりも対局気分としては こう言った指し手は非常に気分が良いので ある
ただ、それで局面が良いのかと問われれば それは また別の事で、私は一見して
緩手(かんしゅ)に映(うつ)ったので ある
つまり、この手で良いので あれば棋勢は既に後手が優勢で あらねば ならない ので ある
その後の局面も見続けていたが、やはり三浦九段の指し手は精彩を欠いている様(よう)に見えて しまう
対局当日は単に調子が悪かったのか、それとも得意戦型では無かったのかも知れない
まぁ 三浦九段が普段どう言った将棋を指しているのかは私には興味が無かったので全然分からないが
いずれに せよ、これが一流棋士の将棋には見えなかったと言うのが正直な感懐で あった
2. 疑惑の解明は可能で あった
私には事の是非を判断する材料も立場も無いが、それでも私が関係者で あったと すれば それを吟味する事は可能で あったかと思う
つまり、
1) スマートフォンに対するアプリケーションの導入履歴と削除履歴は追跡出来る
2) スマートフォンから遠隔地の PC を操作していた場合、接続履歴は残る
3) 電話通信業者と ISP には通信記録が残っていた筈
と言う事で、少なくとも状況証拠の有無 位は追跡出来るので ある
しかし どうも将棋連盟は そう言った追跡調査を行っていない らしい
何故か?
恐らくは将棋連盟の者達は電話通信とネットワークそしてアプリケーションに詳しくないので、疑惑解明の手法が頭に浮かばなかったので あろう
まぁ端的に言えば馬鹿なので あろうと言わざるを得ない
そして それは疑われている当人も同等程度の認識で あったので あろう
何故なら、
将棋「スマホ不正」 三浦弘行九段はやっぱりスマホ提出を拒否していた | スクープ速報 - 週刊文春WEB
三浦九段は10月11日の常務会で休場することを自ら申し出たあと、一度はパソコンとスマホの提出に同意。
実際に連盟職員と携帯ショップに行き、連盟が貸し出した端末にアドレス帳などを同期させ、自らのスマホは職員に渡していた。
その後、三浦九段と職員はパソコンを連盟に郵送するために、新幹線で三浦九段の自宅がある群馬県高崎市に向かった。
その間、三浦九段は誰かに連絡を取っていたという。
ところが自宅でパソコンの郵送の手続きを終えたあと、三浦九段は
「やっぱりそれは渡せません」
と言って職員からスマホを取り戻し、
「これから妻と弁護士と話をします」
と言い残して車で立ち去った。
始めはスマートフォンから何等(なんら)か のアプリケーションを削除してしまえば証拠は残らないと踏んでいたので あろう
しかし自宅に向かう途中で誰か から削除履歴を辿(たど)れる事を聞き知り、証拠を握られてしまう不安を覚(おぼ)えて慌ててスマートフォンを取り戻したものと読み取れる
流石に この行動は拙(まず)かったと思う
公開 : 2016年10月30日